睡眠時無呼吸症候群
ポンタはもうすぐ49歳になる2児の父だ。
結婚してから少しずつ太り始め、ここ最近は出っ張ったおなかが気になっていたが、仕方ないかと思っていた。
数年前より妻のポン美から、夜中のいびきが酷く、時々息が止まりかけているわ、と言われ、気になってしまりす耳鼻科を受診した。
そういえば以前から熟眠感がないというか、日中も眠いような気がする…。
こんにちは、ポンタさん、どうぞおかけになってください。
こんにちは。
その問診票にも書いたのですが、どうも夜中にいびきをかいているようなんです。最近は治療も色々あると聞いて、受診しました。
そうなんですね。ポンタさん、今の身長と体重を教えてください。
173cmの89kgです。
以前から体重は変化ないですか?
そうですね・・仕事が忙しくて、外食も多くて。
なかなか運動する機会もないものですから、少しずつ太ってしまいました。
なるほどですね。
いびき・無呼吸については、まずは重症度を判断するため、簡易検査というものを勧めております。
まずは数値化しないことには、どのような治療をすべきか、判断できないですからね。
あと、いびきは、上気道という場所で発生します。
ここに狭いところがあると、いびきをかくのですが、口の中から見ただけでは十分な観察はできないですから、喉頭ファイバーといって、この細いファイバーで鼻からのどぼとけのあたりまで、狭窄部位がないか、確認しますね。
わかりました。先生、お手柔らかにお願いします。
ご心配なく。うちのクリニックのファイバーは凄く細いものを揃えておりますから、鼻の中が少し擦れる程度の感触だと思いますよ。
喉頭ファイバー処置を行ったのだった。
どうでした?
むむっ・・・。ポンタさん・・・
(ごくり)
特に問題ありませんでした!
(ズサー)
ポンタさん、こういったことはよくあります。
たまにあるのが、口蓋扁桃肥大と言って、喉の奥にある2つの瓜のようなリンパ組織があるのですが、これが子供のころから大きい方がいるんです。
そういった方の場合、扁桃肥大が原因でいびきや無呼吸の原因となっていることがあるので、総合病院へ紹介することがありますが、ポンタさんはほかの要因がありそうですね。
よくあるのは、肥満に伴う内臓脂肪の増加と、加齢に伴う筋弛緩の起きやすさから、睡眠時に喉が狭くなりやすく、これによりいびきをかくパターンです。
ポンタさんも恐らくこのような理屈でいびきや無呼吸となっているのではないかと思います。
どうしたらいいですか?
まずは今のぽんたさんのいびき・無呼吸の状態を把握するために、簡易検査を行いましょう!
当院でも扱っておりますので、希望される方には簡易検査の機械を貸し出しております。
自宅へ持ち帰り、一晩検査するだけで、検査結果が出るんですよ。
ほー、なかなか良さそうですね。検査の予約、お願いします。
睡眠時無呼吸症候群は放っておくと危険
睡眠時無呼吸症候群は、夜間の低呼吸・無呼吸により、十分な睡眠を得られないことから、日中の眠気につながるばかりでなく、夜間の血中酸素飽和度の低下により、心臓や脳への負担が増加し、重篤な病気につながる恐れのある病気です。
様々な原因が考えられます
もっとも影響を及ぼすのは肥満と言われておりますが、それ以外にも咽頭の狭窄をきたす疾患、顎形態の問題、あるいは脳自体の問題で症状をきたすことがあります。
まずは検査を受けて判断しましょう
治療を行うべきかどうかの判断は、まずは検査から始まります。さて、ポンタさんはその後、どのような結果に繋がるのでしょうか?
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