補聴器専門医による補聴器外来
当院では補聴器外来を行っております。
でも、補聴器外来って何?って思われる方も多いと思います。
そもそも、補聴器って皆さん使ったことはありますか?
きっと、使ったことがないという方が多いのではないでしょうか。
ここ最近聞こえが悪くなってきて、
私生活や仕事で支障が出るようになった…。
そのような時、まずは耳鼻科を受診しましょう。
まずは聞こえにくさの原因を調べましょう
まずは診察を行い、そもそもなぜ聞こえにくくなったのか、それを調べなければいけません。
それが薬や手術で改善する見込みがあるのであれば、まずはそれを考慮するべきです。
しかし、ご高齢で手術までは気が進まない、あるいは全身状態が悪く全身麻酔はできない、そのような方も沢山いらっしゃると思います。
今の医学では、感音難聴といって内耳という部位から脳にかけての部位で問題が起きていることで難聴を引き起こしている場合、手術などで難聴を改善させることは困難です(例外もあります)。
手術や改善が難しい場合、補聴器を使いましょう
その場合、補聴器をつけ聞こえの環境を改善するのが、現在の医療の最善策とされております。
高齢の方で、年齢とともに聞こえが悪くなった方の場合、多くの方はこのパターンに当てはまっている方が多いものと考えます。
補聴器は、以前はアナログ式でサイズも大きく、皆さん敬遠されていることが多かったのですが、最近はデジタル式となり小型化も進み、いろいろなバリエーションを選べる時代となりました。
また、コードレスイヤホンを使用している方も増え、見た目が気になるといったことも減ってきているのではないかと思います。
いろいろなバリエーションから、自分に合った補聴器を見つけましょう。
補聴器の種類
具体的には以下のようなタイプがあります。
- 耳あな型オーダーメイド補聴器
- 耳掛け型補聴器
- ポケット型補聴器 など
補聴器外来の流れ
- ① 聞こえにくさの検査
- 補聴器外来ですが、まずは当院外来日に受診いただき、鼓膜および外耳道、聴力の評価を行い、聞こえにくさについての精査を行います。
- ② 補聴器外来のご予約
- 補聴器使用が望ましいと判断される場合、当院で毎週火曜日の午前中に施行している補聴器外来の予約をお取りさせていただきます。
- ③ 補聴器の説明、試用
- その日は当院に、認定補聴器専門店から認定補聴器技能者の方がいらっしゃっておりますので、別室で補聴器の詳細について説明を受けていただき、希望される補聴器の貸し出しなどを行います。
しばらくの間使用いただき、気に入っていただければ、そちらの認定補聴器専門店から購入いただくといった形となります。
医療費控除を受けるための書類を作成いたします
当院ができることとして、大事なことの1つに、「補聴器控除に関する診療情報提供書(2018)」を記載することがあります。
耳鼻咽喉科専門医であり、かつ補聴器相談医の資格をもつ耳鼻科医は、補聴器購入にあたり妥当性があると判断する場合、この書類を記載できます。
これは医療費控除をうけるエビデンス(証拠)となります。
なお、この書類および補聴器の領収書を患者様が自身で保管しておく必要があるとされております。
- 耳の病気
- 急性中耳炎
- 慢性滲出性中耳炎
- 良性発作性頭位めまい症
- メニエール病
- 突発性難聴