睡眠時無呼吸症候群の検査 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)
以前より睡眠時無呼吸症候群のことは、こちらのコラムでそのあらまし、そして治療法について説明してまいりましたが、今まで入院で行っていたPSG検査が、ご自宅でできるようになりました!
基本的な診断の流れ
まずはクリニックを受診
簡単にお伝えしますと、いびきや無呼吸のある患者様が来院された場合、まずは上気道の評価を行い、狭窄部位がないかどうかを判断します。
扁桃肥大などで極端に上気道狭窄をきたしている場合は、まずはそちらの治療を優先すべきと判断し紹介も検討しますが、そういったことがない場合、簡易検査を施行し、無呼吸低呼吸指数を確認します。
PSG検査で治療の判断をします
こちらの検査はモニターできる項目が少ないのですが、簡易にできるのが特徴です。
CPAP治療の基準となる数値が40と高めに設定されており、それより低い数字の方の場合、程度が悪いと判断される方は、PSG検査を目的に、睡眠呼吸センターへ紹介とさせていただいておりました。
PSG検査は、総合病院へ入院の上一泊入院し、各種センサーを装着した上で就眠、寝ている間に脳波なども含めたデータを採取し、評価をした上でCPAP適応があるかどうかを判断します。
基準値は20以上の場合、適応があると判断されます。
入院なしで、治療開始までも短期間に
このPSG検査を行っている病院の数が少なく、また希望されている方が多いため、入院検査のために数か月待つことがあります。
そのため最初に病院を訪れた頃から、かなり間をあけてCPAP治療を開始される方も多くいらっしゃった現状がありました。
この度、自宅でも入院中に行うPSG検査と同じ検査を行うことができる、在宅full-PSG検査のシステムを当院で採用することとなりました!
これにより、当院で問診からPSG検査まで一貫して行うことができるようになりましたので、検査期間の大幅な短縮を得られる形となります。
経済的負担も大きく軽減
また、入院せず自宅で検査ができるため、入院した場合と比較し、負担される費用を大幅に減らすことができるようになります。
PSG検査の結果から、適切な医療機関へご紹介もできます
もちろんPSG検査にて、中枢性無呼吸症の関与の可能性が高いと判断された患者様の場合、当院での管理は困難であり、総合病院へ紹介させていただくこともあります。
ですから、すべての患者様が当院で検査後の経過を追うことができるわけではありません。
しかし、実際には上気道の閉塞に伴う睡眠時無呼吸症候群である場合が圧倒的に多く、より多くの患者様にCPAPの門戸を広げることができるのではないかと考えております。
日中の眠気・睡眠時のいびき・無呼吸でお悩みの方の
ご来院をお待ちしております。
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